今回のテーマは「想像する力」でした。標語は高2生徒が考えた「異邦の地ひとり旅する秋の夜半(よわ)」が最優秀賞に選ばれました。例年の講演会や図書館クイズ、先生方による推薦図書コーナーに加え,教員や生徒による昼の音楽会など様々な企画が催されました。特に,次の二つの企画はこれまでにない素晴らしいものでした。
17日水曜日には,全国高校生英語スピーチコンテスト最優秀賞を受賞した生徒による,流麗かつ,熱のこもった英語のスピーチ「Love Thy Neighbor」が,そして同じく全国高校生歴史フォーラム2010優秀賞を受賞した,文学部(古典研究部門)の研究発表「尾張名古屋,文化年間の挑戦」という,文科系の二つの大きな発表がありました。
18日木曜日には,「ライトノベルは学校図書館に必要か?」をテーマとした生徒有志による討論会が行われました。賛成側は,某アニメのコスプレをして登場,反対側は権威の象徴でもある某文庫を模したポスターを引っさげて応戦。ユニークな飛入り参加もあり、双方の生徒が激論を交わしました。インパクトだけに終わるのではなく,討議自体も,学校図書館法などを引用しながら,また,その一方でライトノベルの定義のゆれや,個に収束してしまうあやうさにも触れながら,「学校図書館には有機的なつながりを有する本が必要」という,大事な観点をおさえ,観衆と共に「学校図書館とはなにか」ということを考えるすばらしい討論になったと思われます。