名古屋中学校の教育

中高6年一貫教育

名古屋中学校・高等学校では,6年間を「基礎的段階」「習熟的段階」「発展的段階」の3段階に分け,それぞれの段階に適したきめ細やかな指導を行っています。中学の3年間は均等クラスで過ごします。名古屋高等学校進学後は本人の希望と学力状況によって,「T(Top)クラス」「A(Advanced)クラス」という習熟度別のクラスに分かれ,更なる学力伸長を目指します。「Aクラス」は名古屋中学校出身者だけでクラス編制を行いますが、「Tクラス」は,3年文理選抜クラス出身者(Tクラスを希望し学力基準を満たす者)も含めたクラス編制をします。


基礎的段階……学ぶ楽しさの体感

中学1年~中学2年の2年間を「基礎的段階」と位置づけています。発想を重視した数学,6年一貫教育用教材を使用した英語、ネイティブスピーカーによる国際理解(英会話)の時間,実験を重視した理科、作文・発表などのアウトプットに的を絞った国語表現など、各教科に対する興味や関心を高める指導をします。6年間の学習の基本は,「学習を中心とした生活習慣を確立すること」にあります。まずはやるべきこと(言われたこと)をしっかりとこなすことから。そして少しずつ自分自身で考えられるように促していきます。中学校の3年間は全員が幅広く可能性を追求するため均等クラスで過ごします。


習熟的段階……バランスの良い学力の定着

中学3年~高校1年の2年間は「習熟的段階」とし,自立的・自主的な学習生活態度の確立を目指していきます。主要教科では中3までに高校の学習内容に入り(前倒し),様々なことに挑戦しながら,自分の適性を模索していきます。主体的な取組を少しずつ充実させながら,将来に向けて志望を考え,進学への意識を高めていきます。そして高校では,本人の希望と学力基準によって,習熟度に応じたクラス編制(Tクラス・Aクラス)で授業を展開します。


発展的段階……ハイレベルな探究学習

高校2年~高校3年の「発展的段階」では,文系・理系のクラス分けをし,志望に応じた意欲と目標の近い生徒が集まり,受験対策に取り組みやすいクラス編制になっています。英数国の3教科は高2終了時点で共通テストレベルの内容はほぼ終了します。より高い学力と豊かな教養を身につけることを主眼に,問題の演習を中心に授業を展開し,授業後や長期休暇には,生徒一人ひとりの希望進路実現のために,数多くの進学講座が開講されます。また,近年は医学部・医学科進学希望者の増加に対応して,『医進プログラム』を開講して指導しています。