


中学1年生から3年生を対象に、各学年合計3回にわたって「情報モラル教室」を開催しました。
今回は特別講師として、本校の卒業生であり、現在21歳にしてSNSを活用し新たな生き方に挑戦している古田陽平さんを招き、生活指導部長とのコラボレーションという形で熱いメッセージを生徒たちに届けました。
今の時代、「ネットは危ないから使うな」と制限するだけでは教育になりません。デジタル空間における活動には「両輪」が必要です。社会とポジティブに繋がるための「羅針盤(Philosophy)」と、リスクから自分を守る絶対的な土台である「盾(Safeguarding)」。
当日の講演内容を、前半(生活指導部長)と後半(古田さん)の2つのテーマに分けて分かりやすくご紹介します。
前半:君の人生を使い捨てにさせない 〜デジタル空間の罠と、自分を守る羅針盤〜
前半は、ネット社会を賢く生き抜くために絶対に欠かせない、「自分を守る絶対的な土台=盾(Safeguarding)」について、厳しい現実も含めてお話ししました 。
ネットの世界には、中学生の無知や不注意を狙う「悪意の罠」が潜んでいます 。
オンラインゲームの向こうにいる「悪意の罠」
Fortniteや荒野行動などのチャット機能で「いいバイトあるよ」「お金稼げるよ」と誘ってくる人間は、絶対に「フレンド」ではありません 。彼らが探しているのは一緒に遊ぶ仲間ではなく、「警察に捕まってもいい、使い捨ての駒(身代わり=闇バイト)」です 。
「消える」という最大の錯覚
「24時間で消えるから」「リア友しかいないから」というのは大きな錯覚です 。スクショは止められず、位置情報や背景、友だちの顔からすべて特定されます 。
生まれた時点から誰もが発信者である現代に、「記録が消える場所」は存在しません 。自分が消しても、誰かが保存していれば「過去の漏えい」が「未来」に炎上する、これがデジタルの恐ろしさです 。
あなたの発信が破壊する「3つのもの」と「3つの権利」
不用意な発信は、①入試不合格や内定取消など「未来の自分」、②写り込んだ友人などの「他人」、③炎上投稿にいいねやリポストをすることで加害者に加担してしまう「社会」の3つを破壊します 。発信前には必ず「肖像権」「個人情報(制服や通学路からの特定リスク)」「著作権」の3つの権利を意識しなければなりません 。
日常でできる防衛策と「3秒ルール」
生徒たちには、すぐに実践できる具体策として「1. ぼかす」「2. モザイク・スタンプ」「3. 時差投稿(家に帰ってから投稿する)」の3つを伝えました 。
後半:自分の可能性にワクワクして生きる(講師:古田陽平さん)
後半のステージには、卒業生の古田さんを迎え、「〜レールを外れた21歳のリアル〜」と題して、自身の挑戦とSNSの可能性について熱く語ってもらいました 。
古田さんは現在、TikTokなどで「毎日が就活(@everydayshukatu)」というアカウントを運営しています 。「就職活動」×「VLOG」という独自のジャンルを開拓し、フォロワー1.4万人、27万以上の「いいね」を集めるインフルエンサーとして活躍しています 。
「自分の時間」を切り売りするのを辞め、「寝ている間も、動画が勝手に働いてくれる仕組み」を作った古田さん 。世の中の正解が必ずしも自分の正解とは限らない、他人のキラキラに惑わされず、「安定のレール」がすべてじゃないと語る言葉には重みがありました 。
「咲き方も、咲く場所も自分で選べ」
「人生は素晴らしい物語であり、私たちはその作者。何でも好きなように書ける 。未来を恐れず、熱く想いを持って生きる人間が一番カッコいい 。迷っているなら、飛び込め。全てはひとつの行動から始まる 」という先輩からの力強いエールは、中学生たちの胸に深く刺さっていました。
結び:もし万が一、闇バイトに脅されたり、誤って炎上しそうになったりした時は、「怒られる恐怖から隠すのではなく、すぐに先生や大人に相談してほしい」ということです 。学校は「教育的リカバリー」のために、必ず共に考え、生徒を守る場所(絶対的な味方)だからです 。
「使うな」ではなく「賢く使う」 。
セーフガーディング(盾)という強い根があるからこそ、デジタル空間を自己表現や学びの場(羅針盤)として最大限に活用できます 。
ネットで検索されたときに、誇れる自分が出てくるような素敵な未来を、今日の生徒たちの指先から作っていってほしいと願っています 。
