旺文社主催「第59回全国学芸サイエンスコンクール」において、本校文学部古典研究会のチームの論文『古典を読むとはどういうことか』が、人文社会科学研究部門 金賞 を受賞しました。
同時に、名古屋高等学校が団体部門では最高峰の学校特別奨励賞に輝きました。
本論は、江戸初期、万治3年に出版された板本の『土佐日記』を通読し…
・その板本がどんな本であるのか
・どんな本屋で出版されたのかと江戸初期の京都の出版状況はどうであったのか
・『土佐日記』諸本と一字一句対照をし、どの系統の諸本にあたるのか
・同じく江戸期に出された4~5冊の注釈書を対照し、江戸初期の土佐日記のよみはどうだったのか
・近代・現代、そして名古屋高校における土佐日記の「よみ」はどうだったのか?
ということを論じました。
部員8名が6年間かけて書いた、A4 94ページの大著です。俳句甲子園と同時並行して執筆し、非常に苦労して書き上げたものです。
3月11日の東京のホテルオークラで授賞式では、代表のT君が授賞式に臨みました。表彰状が有馬元文部科学大臣から渡され、固い握手を交わしました。有馬先生は俳句の結社の主宰でもあり、俳句甲子園の優勝チームの一員であるT君にとって、大変有意義な会となりました。