名古屋大学の大学祭「名大祭」は、単なるお祭りではありません。研究室公開が非常に盛んで、名古屋大学の一流の研究を味わい、研究の志を培うことができる貴重な機会です。
本校文学部では、毎年、この名大祭に併せて、年代測定センターを見学しております。今年は部員だけではなく、中学・高校から広く関心をもった生徒が集まりました。
年代測定センターでは、岩石の年代を測定するCHIME法と、歴史の教科書でおなじみの、比較的若い年代を測定する炭素C14法の二つの設備を有しており、名古屋大学の先生方は丁寧に設備や研究の説明をしてくださりました。生徒達の探究心を十二分にくすぐったことと思います。また、生徒達はこの研究の説明を通じて、真理の探究には理系・文系どちらも必要であることも学んだことと思います。
また、今年は、名古屋高校の卒業生で、現在、名古屋大学で研究をしている教育学部・情報文化学部・医学部の卒業生達が企画して、名古屋高校生・中学生に、彼らの目線から、キャンパスを歩きながら、大学の学びや生活についての紹介をしてくれました。
オープンキャンパスとは一味違う、彼らの普段着の情報は、名高生・名中生にとって新鮮であり、また「縁」という財産にもなったと思います。
さらには、このツアー中に、彼らとは別に名古屋高校の卒業生が声をかけてくれる場面が多くあり、また、当日は都合が悪く訪問できませんでしたが、工学研究科所属の名高の卒業生が、名高生への研究室紹介を企画してくれたりと、本校卒業生のパワーを感じる一日となりました。
名古屋高校から、名古屋大学へ……一人でも多くの生徒が、真理の探究をすべく、進路を拓いていってくれることを願ってやみません。名古屋高校は、そんな生徒を応援したい学校です。