高校文学部、部員の研究が第54回旺文社全国学芸科学コンクール、人文社会科学研究部門において見事入賞に輝きました。
部員は本校図書館所蔵の『康煕字典(こうきじてん)』(清代に編纂された,現在の漢和辞典の元になった権威ある辞書。)を研究し,その特徴を日中双方の序文を中心に調べました。調査した日本版は,上田秋成で有名な前期読本の火付け役,都賀庭鐘(つがていしょう)の卓抜した漢字学の元に編纂され,『三国志演義』や『水滸伝』などが日本にやってきた橋渡しとしての字典でもありました。また,電子辞書との比較もしており,電子辞書が「人」ではなく「情報」を重視したものであることを原稿用紙約30枚に述べました。
3学期には,調査報告を新図書館で行う予定です。
原典に触れながら文献研究もできる部活動はなかなか無いと思います。進学とともに部活動にも躍進をする名古屋高等学校,その文学部へ是非とも入部してみませんか。