よくあるご質問〔中学校〕

名古屋中学校 Q&A集

教育方針について

男子校の雰囲気はどんな感じですか。先生と生徒、先輩と後輩の関係はどんな雰囲気ですか。

 伝統ある名門校にふさわしく、男子生徒が伸び伸びと学べる校舎がその雰囲気を象徴しています。男子校にありがちなバンカラな雰囲気はなく、自由でおおらかとした校風の中、生徒と教師の信頼関係が強く、しかも礼節をもった関係が保たれています。生徒同士もお互いに友情を育みながら、委員会や部活動などに取り組んでいます。中高合同の部活動も多く、中高生の日常的な協力と相互理解が深く、生徒間の人間関係は和やかで心配はありません。

宗教・心の教育の具体的な授業内容を教えてください。また、家庭の宗教が異なる場合、何か不都合はありますか。

 毎週水曜日の朝に中学生全員がチャペルに集い、聖書を読み、牧師や先生の話を聞く礼拝があります。また、週1回聖書の授業があり、中1ではキリスト教の歴史、中2では聖書の解釈、中3では自分の生き方を考える内容になっています。春と秋の伝道週間には近隣の教会などから牧師を招いてお話を聞く機会もあります。キリスト教の信者でなくても構いません。また、信仰を強制することもありません。ただ「キリスト教」について理解していただくことは必要です。

学習指導について

名古屋中学校は勉強を熱心に指導すると聞きますが、どのくらい大変ですか。

 英数国をそれぞれ週1回、計週3回行う朝の「確認テスト」と、その確認テストで8割以上できなかった時に放課後実施される追試が大変だという声を聞きます。ただ、確認テストの範囲はそれぞれの前の一週間の授業内容ですから、授業の内容をちゃんと理解していれば大丈夫です。 基礎学力は6年一貫教育の優位さを実現するために大切な土台です。先生達は長年の経験から6年後の必要性が分かるので、労力を惜しまず取り組みます。一緒にがんばりましょう。

大量の課題が出されると聞きますが、本当ですか。

 違います。一見すると多いように見えるかもしれませんが、計画的にやれば十分やりきれる量です。しかし、提出日前日にまとめてやろうとすれば大変だと思います。

平日や長期休暇中の補習・進学講座はどうなっていますか。

 全学年で、平日は確認テストの追試や不合格者を対象とした補習を中心に実施しています。中学3年には、2学期から高校でのハイレベルな授業内容を意識して、希望者向けの講座も実施しています。様々な講座が開講され、各生徒が必要に応じて受講しています。
 長期休暇中には、どの学年も遅進者向けの指名者補習と希望者向けのトップレベル講座や教養講座、さらには全員対象の進学講座を実施しています。
 希望者向けの講座では、いろいろなことに興味をもって自ら学ぶ姿勢や幅広い知識を身につけることができるよう、実験やフィールドワーク、探究活動や様々な施設に出かけて行って、いろいろなことに挑戦し、座学だけでは学べない本物の体験を重視する教養講座を充実させています。

塾に行かないと授業についていけないのではと心配ですが、どうですか。

 中学入試に向けては、ほとんどの生徒が塾等を利用していましたが、入学後の通塾率はかなり減ります。学校の授業を軸にして、指示されたようにきちんと予習・復習、課題を行えば十分ついていけます。なんと言っても日々の積み重ねが大切です。理解不足の生徒に対しては、基本的な問題に立ち返って課題に取り組ませたり、追試の前後に少人数で補習をしたりして、きめ細やかな指導を必要に応じて実施して、学校だけでもちゃんとやっていけるよう工夫しています。

高校について

大学の推薦入試について教えてください。

 大学の推薦入試には、高校からの推薦が必要な学校推薦型選抜(従来の公募制推薦・指定校推薦)と、高校からの推薦は不要で、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に沿って評価が行われる総合型選抜(従来のAO入試)があります。いずれも大学が指定する基準を満たしていることが大前提になりますが、校内でも複数の基準(出欠席の状況、定期テスト、実力テストなど)で選考し、候補者を決定します。応募については、これらの基準を満たしていれば、どのコースからでも制限なく応募することができます。
 今後の大学入試では、推薦で合格する定員枠が増加することが予想されます。学校推薦型選抜や総合型選抜も、将来の進路を考える上で、重要な選択肢の一つになります。しかし、一般入試にも対応できるように、日頃の勉強をしっかりやって、実力をつけておくことが大事です。本校では生徒一人ひとりの志望校に沿った指導をしています。

中学、高校のクラス編制について教えてください。

 名古屋中学校では、6クラス均等編制で3年間進みます。
 名古屋中学校から高校入学時には6年文理コースA、6年文理コースTに分かれて進みます。

中学・高校クラス編制

国際交流について

夏休みに行われる海外語学研修にはだれでも参加できますか?

 夏休みに行われるイギリスのイートン・カレッジのみ中学3年生以上を対象としていますが、その他の海外語学研修プログラムは基本的に誰でも参加できます。先に述べたイートン・カレッジに加えて、カナダ・ビクトリアのセント・マイケルズ・ユニバーシティスクール、及びオーストラリア・ブリスベン近郊のアイオナカレッジ、3つのプログラムが夏休みに行われます。それぞれのコースには定員がありますので、希望者が多い場合には、コース毎に選考が行われます。なお、イギリスは寮生活、カナダとオーストラリアはホームステイになります。
 また語学研修は、国内においても白馬でチームビルディング研修を行っています。

留学制度はありますか?

 中学では長期の留学という制度はありませんが、その代わりと言えるプログラムがあります。オーストラリアのアイオナカレッジで実施しているアイオナタームというものがそれに相当します。このプログラムは中学3年生と高校1年生を対象としており、年度末(1月末~3月末)の約9週間に1~2名を派遣しています。中学3年生にとっては、長い期間イングリッシュシャワーを浴びることのできる素晴らしいプログラムです。また、授業だけでなく、体験型の学習や様々な活動も充実しており、新年度から高校生となる自覚を養う上でも、また将来の進路を考える上でも大変魅力的なプログラムとなっています。これも中高一貫校だからこそ可能なプログラムと言えるでしょう。留学経験者は皆、現地で培った英語能力を発揮して、卒業後の進路においてそれぞれ素晴らしい成果を出しています。

スカラー合格制度について

スカラー制度について教えてください。

 これは、名古屋中学校の創立者F.C.クライン博士の名に因んで「クラインズ・スカラー」と名付けられた奨学金制度のことです。スカラー合格(全受験生の上位15%の成績)で入学すると、初年度(中学1年)は授業料の半額相当額が学資金として支給されます。次年度(中学2年)は、中学1年の総合成績の英数国理社5科目の総合順位でスカラー入学者数の1.5倍以内の学年順位なら継続されます。それ以下なら4分の1相当額になります。その次の年(中学3年)も同様です。ただし、2年続けてスカラー入学者数の1.5倍の順位からはずれるとスカラー生の資格がなくなります。スカラー制度は中学段階のみです。

例)スカラー合格で入学 → 1年次 授業料半額相当額の学資金支給
 (スカラー入学生が10人の場合)
  ・・・1年学年末の順位が15位以内  → 2年次継続
  ・・・15位以内でなかった場合  → 2年次1/4に
  ・・・3年次も15位以内でなかった場合 → 学資金支給なし

授業料等について

授業料やその他の費用はどうなっていますか。

おおよそ以下のようになっていますので、参考にしてください。

入学手続き時 入学金 200,000円
学 用 品 制服 約50,000円
体操服・水着 約15,000円
聖書・讃美歌及び専用バッグ 約8,000円
入 学 後 PTA入会金 1,000円
生徒会入会金 2,000円
入学後(月額) 授業料 36,000円
施設・維持費 2,000円
PTA会費 1,000円
PTA特別会費 800円
生徒会費 600円
  月額合計 40,400円

※他 学年会費(教材費、学年共通費等)、修養会費等が必要です。

引き落とし例〈2021年度中学1年生〉

費目 5月 7月 11月 1月 年額
授業料等 121,200円 121,200円 121,200円 121,200円 484,800円
修養会費 30,000円       30,000円
学年会費 40,000円   26,000円 47,000円 113,000円
進路費   5,000円     5,000円
合計 191,200円 126,200円 147,200円 168,200円 632,800円

※修養会費は、2年生ではスキー実習費(50,000円程度:年額・分割徴収)、3年生では研修旅行費(180,000円程度:年額・分割徴収)になります。
※学年会費には、ICT教育費(iPad割賦代金及び通信費)を含みます。

奨学金制度について教えてください。

 本校ではスカラー奨学制度の他に、『家庭状況の急変によって、学費負担が著しく困難になり、教育上経済的援助が必要と認められる者』に対して授業料相当額の学資金を支給する制度があります。必要な手続き等については担任の先生に相談してください。

入学試験について

出願の際、小学校からの調査書は必要ですか。

調査書の提出は必要ありません。また、それに代わる書類も一切必要ありません。

病気等で受験できなかったら(欠席したら)追試験はありますか。

 基本的には追試験は実施しません。体調不良の場合には別室受験で対応します。インフルエンザなどの感染症に罹患した受験生と、その他の体調不良などで対応が必要な受験生とを、それぞれ別の受験教室を設けて受験してもらいます。症状によっては保健室での受験にも対応しています。いずれにしても、受験前日、または当日に受験生の状態をお知らせください。受験教室について配慮いたします。
 ただし2022年度、2023年度入試は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、受験生が安心して受験できることを最優先に考えて、体調不良の受験生には本試験を欠席してもらい、追試験を実施しました。2024年度の入試についても、社会情勢を鑑みながら適切な対応をしていきます。その際、最新の情報は本校のホームページ上で更新していきます。
 ただ、なるべく万全の体調で受験できるよう、健康管理にはくれぐれもお気をつけください。

学習生活全般について

いじめはありますか。またいじめに対する取り組みはどうしていますか。

 「男の子同士のいざこざ」は時としてありますが、生徒アンケートを実施したり、保護者向けアンケートも実施しています。また中学1年時には、毎日、担任と副担任、時には授業担当者が『学習生活ノート』を見ることにより、「いじめ」になる前に対処できるようにしています。このような取り組みを通して、教員がいつも生徒一人ひとりを気にかけていることを発信し、いじめ防止に努めています。

不登校になる生徒はいますか。

 時として学校に通いづらくなる生徒はいます。スクールカウンセラー(2名)を職員室に配置するとともに、カウンセリングルームを設置して、いつでも心配なことや不安なことを相談できるようにしています。また保護者からの相談も、面談や電話で随時受け付けています。カウンセラーが職員室にいることで、教員と情報を共有しやすくしています。残念ながら不登校になってしまった生徒には、カウンセラーとの相談や家庭訪問によって登校できるように手助けしていきます。

どの地域から通学している生徒が多いですか。通学時間がかなりかかるので不安ですが、大丈夫ですか。

通学時間の平均は40分位ですが、中には1時間半以上かけて通学している生徒もいます。始業は、8時25分(8時20分までには登校)、最終下校時刻は午後6時30分になっています。地下鉄名城線砂田橋駅3番出口は名古屋中学校のキャンパスに直結していますので、通学にはたいへん便利です。